- 2026年7月時点で、AIは「詳しい人だけの道具」ではなくなったという事実(各社の公式発表つき)
- 実際に無料AIへ「どう頼むと」「どんな形で返ってくるか」の一部始終
- 自分でやるときのつまずきポイントと、安全に使うための注意3つ
パソコンは苦手。専門用語もよく分からない。でも「AIを使えば仕事がラクになるらしい」という話だけは、あちこちで聞く——。
そんな社長さん・個人事業主さんに向けて、この記事は「読むだけで、自分でやったかのように分かる」ことを目指しました。題材は、多くの会社が後回しにしがちなホームページの「よくある質問(FAQ)」ページ作り。これを、無料のAIを使って30分で仕上げる様子を、最初から最後までそのままお見せします。
まず結論:2026年、AIは「無料で・素人でも」使える道具になった
「AIって、プログラミングができる人が使うものでしょう?」——これは、2026年にはもう当てはまりません。文章で話しかけるだけで使えて、しかも3大サービスすべてに“無料で試せる版”があります。
下の表は、代表的な3つのAIサービスの「2026年7月時点」の状況です。数字や提供モデルは各社が頻繁に更新するため、最終的な料金・使える機能は必ず各社の公式ページで確認してください(出典は記事末尾「出典・参考」にまとめています)。
| サービス(提供元) | 無料で試せる? | 個人向け有料の目安 | 2026年に出た新しい頭脳(モデル) |
|---|---|---|---|
| Claude(アンソロピック社) | できる(claude.ai に登録) | Proが月20ドル(米国表記) | Opus 4.8、Sonnet 5、Fable 5 など |
| ChatGPT(オープンAI社) | できる(無料版あり/米国では広告表示のテスト予定) | Go(低価格)、Plus 月20ドル 等 | GPT-5.5、GPT-5.6 Sol(一部先行) |
| Gemini(グーグル社) | できる(Googleアカウントで利用) | AI Plus / Pro / Ultra など | Gemini 3.5・3.5 Flash、Gemini Omni |
どれを選んでも大きくは外しません。まずは無料版で1つ触ってみる——それが2026年の正解です。この記事では、例として Claude(無料版)を使いますが、ChatGPT・Gemini でも頼み方はほぼ同じです。
【実況】うちの小さな会社で、AIにFAQページを作らせた30分
ここからが本番です。架空の「まちの工務店・ナカムラ建設(社員5名)」になったつもりで、実際の画面イメージとともに追ってください。あなたの会社に置き換えても、同じ手順でできます。
0:00 〜 準備:AIに“渡すもの”を用意する(所要5分)
AIは、あなたの会社のことを最初は何も知りません。だから最初に「会社の基本情報」をメモ帳に箇条書きします。難しく考えず、これだけでOKです。
- 何をしている会社か(例:住宅の新築・リフォーム)
- 対応エリア(例:静岡県東部)
- 料金の目安・支払い方法
- 営業時間・定休日
- よく電話で聞かれること(例:「見積もりは無料?」「工期はどれくらい?」)
完璧な文章にする必要はありません。電話でお客さんによく聞かれることを思い出して並べるだけ。ここがFAQの“ネタ元”になります。
0:05 〜 最初のお願い:AIに“役割”を与えて頼む(所要2分)
無料版のClaude(claude.ai)を開き、下のように話しかけます。ポイントは、①役割を与える ②何を作ってほしいか ③どんな読者向けか を書くこと。
あなたは中小工務店のホームページ担当です。 以下の会社情報をもとに、ホームページに載せる「よくある質問(FAQ)」を 8個、質問と回答のセットで作ってください。 読者は家づくりが初めての一般のお客様です。専門用語は避け、 やさしい言葉で、回答は3〜4行にしてください。 【会社情報】 (さっきのメモを貼り付け)
0:12 〜 返ってきた下書きを見る(所要すぐ)
数十秒で、質問と回答が8セット返ってきます。イメージはこんな形です。
はい、お見積もりは無料です。現地を確認したうえで、費用の内訳をわかりやすくご説明します。しつこい営業は行いませんので、まずはお気軽にご相談ください。
内容によりますが、部分リフォームで1〜2週間、住宅の新築で3〜5か月が目安です。ご希望の時期がある場合は、早めにご相談いただくと調整しやすくなります。
「そのまま使えそう」なものが半分、「うちはちょっと違うな」が半分——というのが正直なところ。ここからが“人の出番”です。
0:20 〜 直しをお願いする:会話で仕上げる(所要8分)
気に入らない部分は、そのまま日本語で言い直すだけ。作り直しのボタンも、難しい操作も要りません。
「見積もりは無料ですか?」の回答に、「静岡県東部は出張費も無料」と 一文足してください。あと、支払い方法についての質問も1つ追加して。
AIは前のやりとりを覚えているので、該当箇所だけ直して返してくれます。これを2〜3回くり返せば、自社の実態に合ったFAQが完成します。
0:28 〜 ホームページに貼れる形にする(所要2分)
最後に、そのまま使える形式でもらいます。
完成したFAQを、ホームページにそのまま貼れるように整えてください。
30分で、電話でよく聞かれる質問がまとまったFAQのたたき台が完成しました。 ゼロから自分で書くと半日仕事だったものが、これだけの時間で「8割の形」まで来ます。残りの2割(自社ならではの言い回し・最終チェック)が、人がやるべき大事な仕事です。
つまずきやすいポイントと回避法は?(現場のリアル)
やってみると、素人が必ずぶつかる“あるある”があります。先に知っておくと、ムダに悩まずに済みます。
- 「うまく指示できない」→ 一度に完璧を狙わない。まず雑に頼み、返ってきたものを見て言い直す。会話で育てるのが速い。
- 「回答が一般論でつまらない」→ 会社の“具体”を足す。金額・エリア・実績など、あなたしか知らない情報を入れるほど、AIの答えは自社らしくなる。
- 「長くて堅い文章になる」→ 読者と長さを指定する。「一般のお客様向け」「回答は3行で」と最初に言うだけで、ぐっと読みやすくなる。
- 「どれが正しいか迷う」→ 選ぶのは人。AIは案を出す係、決めるのはあなた。ここは任せない。
AIに任せる前に知っておくべき3つの落とし穴とは?(安全に使うために)
ここは飛ばさずに読んでください。AIは万能ではありません。 中小企業が安全に使うために、最低限これだけは押さえておきましょう。
- お客様情報・社外秘は入れない。氏名・住所・電話番号・見積書などの個人情報や機密は、AIの入力欄に貼らないのが基本です。使う前に、そのサービスの利用規約・データの扱いを確認しましょう。
- AIは“もっともらしい間違い”を言うことがある。金額・法律・数字・日付などは、必ず人が事実確認を。特に「補助金」「保証」「効果」などの表現は、景品表示法などに触れないか慎重に。迷ったら専門家に相談を。
- 画像や文章の“丸パクリ”に注意。AIが作った文章は下敷きとして便利ですが、他社サイトの文章をそのまま流用するのは避け、必ず自社の言葉に直す。画像を使う場合は利用条件(ライセンス)を確認する。
AIは「速い下書き係」。最後の責任者は、いつも人間のあなたです。この線引きさえ守れば、AIはとても頼れる相棒になります。
まとめ|「よく聞かれること」をメモして、AIに話しかけるだけ
2026年、AIは無料で・素人でも使える道具になりました。今日ご覧いただいたFAQ作りのように、「電話でよく聞かれること」をメモして、AIに話しかけるだけで、ホームページの中身が30分で形になります。まずは無料版を1つ開いて、あなたの会社の“よくある質問”を1個だけ作ってみてください。それが、AI活用の確実な第一歩です。
「自分でやってみたが、ここから先はプロに任せたい」——そんなときは、オフィスエヌにご相談ください。AIも活用しながら、集客につながるホームページ制作・業務効率化をお手伝いします。
- Anthropic Claude 料金 https://claude.com/pricing
- Anthropic Claude Opus 4.8 https://www.anthropic.com/news/claude-opus-4-8
- Anthropic Claude Sonnet 5 https://www.anthropic.com/news/claude-sonnet-5
- OpenAI ChatGPT 料金 https://openai.com/chatgpt/pricing/
- OpenAI GPT-5.5 https://openai.com/index/introducing-gpt-5-5/
- OpenAI GPT-5.6 Sol(先行) https://openai.com/index/previewing-gpt-5-6-sol/
- Google Gemini 料金・機能 https://gemini.google/subscriptions/
- Google AI 2026年6月まとめ https://blog.google/innovation-and-ai/technology/ai/google-ai-updates-june-2026/
※本記事の料金・モデル名などは2026年7月12日時点の各社公式発表に基づきます。数字や提供内容は頻繁に更新されるため、最終的な料金・使える機能は必ず各社の公式ページでご確認ください。
