- AIO診断は「ChatGPTのようなAIが、あなたのサイトの中身を読み取りやすい形になっているか」を100点満点で採点する無料のチェックです。検索順位を上げると約束するものではありません。
- 私たち自身のサイトを診断したら、トップページは58点、記事のページは95点でした。同じ会社のサイトでも、ページごとに点数は変わります。
- ×や△が出ても、上から順に直さなくて大丈夫。①よくある質問 → ②本文と見出し → ③見出しの区切り → ④タイトルと説明文、の順が近道です。
なぜ今、「AIに見つけてもらえるか」が大事なのですか?
最近、調べものをするときにChatGPTなどのAIに直接聞く人が増えました。「この辺でいい店ある?」と聞くと、AIが答えを返してくれます。このときAIは、どこかのホームページを読んで、その中身を材料に答えを作っています。
ここで問題になるのが、あなたのサイトがその材料に選ばれるかどうかです。人が見て分かりやすいサイトでも、機械にとって読み取りにくい作りだと、材料に選ばれません。せっかくの情報が、AIの答えに出てこないことになります。
この「AIが読み取りやすい形にサイトを整えること」をAIOと呼びます。AI検索エンジン最適化の略です。LLMOやGEOという呼び方もありますが、どれもほぼ同じ意味だと思って構いません。もっと詳しい背景は中小企業のためのGEO・LLMO対策 実践5ステップとAIによる概要とゼロクリック検索の影響にまとめました。
とはいえ、いきなり対策から始めると、たいてい手が止まります。先にやることは、自分のサイトが今どうなっているかを知ることです。そのための無料の道具が、オフィスエヌのAIO診断ツールです。
この記事では、その点数の読み方と、×や△が出たときにどこから直すかを、実際の画面を見ながら説明します。ツールの使い方そのものはAIO診断ツールの使い方を画像で解説にありますので、まだ試していない方はそちらからどうぞ。
AIO診断では、何が分かるのですか?

使い方は簡単です。調べたいページのURLを入れて、ボタンを押すだけ。会員登録はいりません。約10秒で点数が出ます。
メールアドレスの欄もありますが、これは任意です。結果をメールでも受け取りたい方だけご記入ください。同意のチェックを入れた場合だけ、改善のご提案にお送りします。配信停止はいつでもできます。
ツールは、そのページを実際に読みに行って中身を調べます。見ているのは、ページの題名や説明文、見出しの付け方、通信が暗号化されているかなど、誰でも見られる公開情報だけです。パスワードのいる場所は見ません。
ひとつ大事な前提があります。この診断は「AI検索に必ず出る」「検索順位が上がる」ことを判定したり、約束したりするものではありません。AIが読み取りやすい形かどうかを、決まった基準で採点しているだけです。健康診断と同じで、点数そのものより「どこに手を打つか」を決めるために使います。
点数とランクは、どう読めばいいですか?

結果は100点満点の点数と、A〜Eの5段階で出ます。この記事を書くにあたって、私たち自身のサイトも診断してみました。トップページは58点、記事のページは95点。同じ会社の同じサイトでも、これだけ差が出ます。
ここで知っておいてほしいのは、診断はサイト全体ではなく、入力した1ページだけを見ているということです。トップページの点数が低くても、他のページは高いかもしれません。
さて、私たちのトップページの結果には、こんな但し書きが付いていました。「加点は74点ですが、FAQ構造化が無いため上限58点とし、58点と評価しました」。
これはどういうことか。「よくある質問」が機械に分かる形で書かれていないページは、他がどんなに整っていても、点数に上限がかかるのです。AIは「質問」と「答え」が対になった情報をとても扱いやすいので、ここを特に重く見ています。点数が伸びないときは、まずここを疑ってください。
低い点数が出ても、がっかりしないでください。まだ手を付けていない場所が残っている、というだけの話です。実際、私たちのトップページも58点でした。
4つの分野別の点数は、何を見ていますか?
点数の下に、4つの分野別の点数が出ます。ここを見ると「どの方面が弱いのか」が分かります。ひとつずつ、普通の言葉で説明します。
- 基本メタ情報(15点)……ページの題名や説明文など、そのページの名札にあたる部分です。「このページは何の話か」を機械に伝えます。
- 構造化データ(35点)……機械向けの説明書きのことです。人が読む本文とは別に、「これは会社の住所」「これは質問と答え」と機械に分かる形で書き添えておきます。配点がいちばん大きく、さきほどの「よくある質問」もここに入ります。
- AI検索適性(30点)……中身の読みやすさです。見出しの付け方、文章の量、写真の説明文などを見ています。
- 技術基盤(20点)……土台の部分です。通信が暗号化されているか、ページの一覧表(サイトマップ)があるか、表示が速いかなど。
配点を見てください。構造化データとAI検索適性の2つで65点を占めます。つまり、この2つに手を付けないまま細かい所だけ直しても、点数はあまり動きません。
○△×は、何を意味していますか?

詳しい画面では、項目ごとに○(できている)/△(あるけれど、もう一歩)/×(無い)が付きます。あわせて、今どうなっているかの説明も出ます。
たとえば「タイトルはありますが、AIO最適とは言えない長さです(44文字)」「本文は約1,378文字。AI検索で引用されるにはまだ不足です」という具合です。実際の数字を添えて教えてくれるので、どれくらい足りないかが分かります。
△や×には、青い枠で直し方のヒントが付きます。専門用語が分からなくても、何をすればよさそうかは見当が付くはずです。まずは×の項目だけを紙に書き出すところから始めてください。
×や△が出たら、どこから直せばいいですか?

結果は項目の並び順に出てきますが、その順番どおりに直す必要はありません。次の順番をおすすめします。
①よくある質問を用意する。ここが×だと、点数に上限がかかります。お客様からよく聞かれる質問と答えを5〜10個ほどページに載せてください。そのうえで、それを機械にも分かる形(FAQPageという書式の構造化データ)で書き添えます。質問と答えの文章はご自身で用意できますが、書き添える作業はHTMLをさわるので、ここだけは専門的です。
②本文を増やし、見出しを質問の形にする。「本文が短い」「質問形の見出しが無い」と出たら、書き足しどきです。コツは、見出しをお客様が使う言葉の疑問形にすること。「サービス概要」より「○○はいくらかかりますか?」のほうが、AIにも人にも答えが見つけやすくなります。
③見出しで区切る。長い文章をひとつながりで書かず、話のまとまりごとに見出しを入れます。AIは見出しごとに内容を拾うので、区切りがあるほど引用されやすくなります。
④題名と説明文の長さを整える。手間が最も少ないのに、△が○に変わりやすい部分です。目安は題名30〜40文字、説明文100〜130文字くらい。ただし配点は小さいので、ここから始めないでください。
自分で直せるのは、どこまでですか?
①〜④のうち、②③④は、ホームページを自分で更新できる方なら手を付けられます。文章を足す、見出しを付け直す、題名を書き換える。どれも文章を直す作業です。
まずご自身でやってみて、もう一度診断にかけてみてください。点数が動くのが目に見えると、次に何をするかも決めやすくなります。
一方、①の構造化データやサイト全体の作りに関わる部分は、HTMLの中身に手を入れる作業になります。書き方を間違えると、かえって機械に正しく読まれなくなることもあります。自己流で進めるより、一度詳しい人に見てもらったほうが早い場所です。
なお、AIO対策をしたからといって、AI検索に必ず載る・検索順位が必ず上がる、ということはありません。私たちがお約束できるのは、AIが読み取りやすい形にサイトを整えることまでです。そのうえで、診断で見えた弱点を順番に潰していくのが、遠回りに見えていちばん確実な進め方だと考えています。
